採卵数多さと胚盤胞になる確率の比例関係

最近当院に来ている方からは採卵周期で強刺激で卵子が30コ近く取れたですが、授精して、分割して最後胚盤胞になるのは2〜3コ、グレードはあまり高くなく移植してみたですが、全滅ですっというようなケースは結構耳にします。

生殖医療の現場では排卵誘発方法はいろんな強度があり、卵巣年齢や個別体質に合わせた採卵刺激法選べば一番ベストだと思ってます。

特に実年齢が高い方や年齢が若いけど卵巣機能が低下して卵巣年齢が低い方、また刺激に弱く、過敏に反応する方などは低刺激や自然周期に近い排卵誘発法をお勧めします。

何故かというと、自分の卵巣の能力を超えて強い刺激してしまうと、目いっぱいの卵子を育てしまうとエネルギーも分散してしまい、個々の卵子の質も下がってしまいます、結果としては胚盤胞の凍結率が低く、移植後の着床率も下がります。

大事なのは採卵数ではなく、質なのです。

そうする事で賢く体外受精にかける時間や費用も無駄なく抑えられると思います。

2023年3月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : tounindou