赤ちゃんに欠かせない器官➖胎盤

胎盤とは、着床後ママの子宮内に出来る円盤状の器官です。正常な場合、子宮上部に貼りついて赤ちゃんの成長と共に成長します。

生産期を迎える頃には直径約20~30cm、厚さ2~3cm、重さは500~600g程になり、産院によっては出産後に排出した胎盤を見せてもらえる場合もあります。

胎盤には大きく分けて5つの役割があります。

赤ちゃんの呼吸をサポート

ママの血液中から受け取った酸素を赤ちゃんに送り、赤ちゃんの体から排出されたに二酸化炭素を受け取ってママの血液に戻します。

赤ちゃんの食事をサポート

ママの血液からアミノ酸や脂肪を始めとした様々な栄養素を受け取り、赤ちゃんへ送ります。

妊娠の継続をサポート

妊娠状態を維持するためにhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)やhPL(ヒト胎盤性ラクトゲン)、女性ホルモンなどを分泌しています。

赤ちゃんの排泄をサポート

赤ちゃんの胎内から排出される老廃物を受け取り、ママの血液に戻します。

赤ちゃんを有害な物質から守る

血液中の有害物質が赤ちゃんへと届かないように、フィルターの役目を果たして赤ちゃんを守っています。
ただし、タバコに含まれるニコチンやアルコール、一部の薬などは分子量が小さくフィルターをくぐりぬけてしまうことも。

胎盤が完成する時期

胎盤は妊娠15週頃に完成して、様々な役割を担う器官として機能し始めます。
完成時は約100gの小さな胎盤が、胎児と共に成長して出産する頃になると5~6倍の大きさになるのです。

ちなみに、胎盤が完成するまで赤ちゃんは卵黄嚢という部分から栄養を補給して成長していきます。
胎盤の完成と共に卵黄嚢から胎盤へと栄養補給先を切り替え、ママから直接様々な栄養を受け取るため15週以降は成長スピードが急激に加速。
胎盤が完成すると、妊娠初期の自然流産リスクが激減することから「安定期」と呼ばれる時期に入ります。

当院は妊娠後の安胎安産治療においては、まさに胎盤の形成時期に大きな役割を果たしている事です。

参考文献

ena-clinic.com/column

2024年6月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : tounindou