妊活の食事について


東洋医学的に妊娠しやすい食べ物
中医学では、健康を支えている一番大切な臓器を腎臓と後天的に気が発生するのは胃だと考えています。
すなわち、食べ物は、黒と赤の物を食べることで腎臓、胃の健康を保ちます。
黒い食べ物とは
黒豆、黒ゴマ、わかめ、のり、ひじき、昆布、シイタケ、麦ご飯、黒パン、黒砂糖。
赤い食べ物とは
ニンジン、うずら豆、小豆、かぼちゃ、トマトなどで、りんご、みかん、いちごなどの果物も含まれます。
また、腎臓のためには、黒いものの他に豆製品がお薦めです。
大豆、豆腐、納豆、おから、高野豆腐など、それから小魚や煮干といったカルシウムの摂取が大切でしょう、これらはできれば丸ごと食べることが理想です。


また、季節に合ったものを食べるような心掛けも必要です。
体も自然の一部ですから、この摂理に合わせて食べ物を決めるべきなのです。
こうしたことは母体の環境を整えようとしている漢方薬や鍼灸の効果を高めます。
その意味からも、インスタント食品や加工食品などはなるべく避け、自然に近いものを食べましょう。


西洋医学的に妊娠しやすい食事
人間の身体になくてはならない栄養素のうち、特に大切とされているたんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルを「5大栄養素」と呼びます。
妊活中はこの「5大栄養素」をきちんと摂るように心がけましょう。

1. 良質なたんぱく質を多く含む食べ物 
2. 抗酸化作用のある食べ物 
3. 身体を温める食べ物 
4. 鉄、亜鉛を含む食べ物 
5. 脂質を適度に含む食べ物
肉類
肉類には、身体を作るために欠かせないたんぱく質が豊富に含まれています。豚肉にはたんぱく質と糖質の他に、脂肪の分解を助け身体のエネルギーに変えるビタミンB群が多く含まれているため、代謝を上げる効果を期待できます。牛肉は、体内で合成することができない必須アミノ酸をバランスよく摂ることができます。特にレバーは、ビタミンBや必須アミノ酸、鉄、葉酸が多く含まれており、バランスよく必要な栄養を摂ることができるため、妊活中におすすめの食材です。
毎日の食卓に、主菜として肉類を積極的に取り入れるようにしましょう。
魚介類
魚介類は質の良い動物性たんぱく質を多く含み、妊活中におすすめの食材です。さらにビタミンやミネラル(カリウム、カルシウム、マグネシウムなど)、高度不飽和脂肪酸(DHA:ドコサヘキサエン酸、EPA:エイコサペンタエン酸)など、身体に必要な多くの栄養素が含まれています。また、煮干しには血液のもととなる鉄が多く含まれています。魚が苦手な方も、煮干しだしを利用したり、調理方法を工夫したりすることで、上手に魚介類を食事に取り入れてみてくださいね。

卵にはたんぱく質が多く含まれています。体内で合成することができない必須アミノ酸、たんぱく質と糖質、脂肪の分解を助け身体のエネルギーに変えるビタミンB群も多く含まれており、理想的な食品のひとつです。
大豆・大豆製品
大豆や大豆から作られる豆腐や味噌には、植物性のたんぱく質が多く含まれています。必須アミノ酸やビタミンB群のほか、血液を作る材料となる鉄や、代謝を助けるマグネシウムも多く含んでいます。
野菜
野菜は身体に良いとわかっていても、十分な量の野菜はなかなかとれないものです。野菜類は1日350g以上食べることをすすめられています。

妊活中に特におすすめしたい野菜は以下の通りです。
・ほうれん草、アスパラガス:葉酸が多く含まれる 
・緑黄色野菜:鉄が多く含まれる 
・玉ねぎ:抗酸化作用がある、血行を促進する効果がある 
・にんにく、ニラ、生姜:血行を促進する効果がある 
・ゴマ、シソ、ハーブ:抗酸化作用がある