「夏バテしないようにゴーヤを食べる」というのは、誰でも知っている事です。
日本では沖縄料理で有名ですが、中国の南から東南アジアで盛んに食べられています。
そして中国伝統医学ではゴーヤは、身体にたまった熱や余分な水分を排出してくれる薬として使われてきました。
ゴーヤが苦い原因は、この「モモルデシン」が含まれているためである。
夏バテ改善」などと言った効果があると言われている。モモルデシンは実に20種類以上ものアミノ酸から成る、ゴーヤならではの栄養成分だ。
食べ物がお薬、ゴーヤの効果は:
- 疲労回復や美肌効果 ゴーヤにはビタミンCやB1、B2やミネラルをはじめ、水溶性の有効成分が数多く含まれています。
特にワタの部分には抗酸化作用や美肌効果、疲労回復など多くの効能をもつことで知られるビタミンCが多く含まれています。ビタミンCはレモンの2~4倍、トマトの3~5倍とも言われます。
2.ゴーヤには水溶性の食物繊維が多く含まれています。
水溶性の植物繊維は、腸の中でコレステロールや中性脂肪を吸収してそのまま体外へ排出する機能を持っています。
特に悪玉コレステロールといわれる「LDLコレステロール値」を下げる方向に作用することが大きな特徴です。
血中のLDLコレステロールが過剰になってくると、血管内部の壁にへばりついて血管を細くしたり詰まらせたりして、動脈硬化の原因になります。
3.高血圧の予防
ゴーヤには様々なミネラルが含まれていますが、その中でもカリウムの含有量が多いのが目立ちます。
カリウムには、ナトリウム(塩分)を体外に排出する作用があり、ナトリウムが血管内に過剰に水分を取り込むことで生じる血圧の上昇を防ぎます。
4.胃を守り肝機能の強化
ゴーヤの果皮やワタには、「モモルデシン」という水溶性の物質が多く含まれています。
これには胃の粘膜を守り胃液の分泌を促す作用があります。
またモモルデシンは苦味成分でもありますので、唾液や消化液の分泌を促し肝機能を強化します。
5.脂肪燃焼効果
ダイエットにゴーヤ茶とよく耳にしますね。
ゴーヤのタネには、共役リノレン酸という物質が含まれています。
これが体内にはいると共役リノール酸という物質に変わり、脂肪分解酵素であるリパーゼの働きを促進して、脂肪を燃焼しやすくするというものです。
ただ、この物質は脂肪酸の一種なので、お茶としての浸出量は高くない可能性があります。
6.血糖値を下げる効果
ゴーヤ茶が血糖値を下げるという話は、健康ブームに乗って有名になりました。
あの苦みに有益な働きがあるとのことです。
脂溶性の含有成分の一つである「チャランチン」という物質はにインスリンの分泌を促す作用があり、血糖値上昇の抑制に役立つとの説もあります。
また豊富なカリウムがナトリウムを排出し血糖値を下げるとも言われます。
いかがでしたか?ぜひゴーヤ茶も作って飲んで見てくださいね。
参考文献:
Lettre du Nature